僕が学んでいるエクスペリエンスマーケンティング(通称エクスマ)では、「安売り」するな「価値」を売れという考え方を教わっています。まぁ、安売りする為に仕組みを組み替えてお客様に喜んでもらうという考えも間違ってはいないし、同じ物を安く提供出来るのであればそれはそれで良いと思っています。しかし、限度を超えてくるとそれは崩壊に近づくのではないか?というのが今日のお話です。

当社では、量販店から工事の仕事をもらっています。量販店がトイレやキッチン、システムバスの販売を始めた為、これの取り付け依頼を請けているのですが、最近一番仕事を頂いている量販店から通達がありました。施工価格の減額通知。今まで支払われていた金額の70%程度の金額で工事を請けてくれ、というものです。金額にして8000円程度の減額。我々の請けている工事代金というのは、ほとんどは職人さんの人工(にんくと呼びます。職人さんの日当の事)なので、簡単に言えば給料を70%減と会社から言われるような事と一緒です。

他の量販店、ホームセンターに値段で対抗する為との事だけど、ウチで抱えている職人さん達ではなかなかやれない金額まで落とされてしまいました。

その分、台数が売れるようになるから!というのが先方の論調です。グレードによりますが10~30万円のトイレを1万円程度値下げした所で倍も売れる訳は無い事を分かっているのかいないのか、量販店というのは名前の如く、大量に商品を販売する為に価格のみで商売をします。当然「誰が売っている」「あの人から買った」なんていう「人の顔」なんかが見えない商売。

昔のような商流であれば、ムダは沢山あったので値下げする事で儲かっていた訳ですが、値段だけならネットで買うのが一番安い時代に価格競争で疲弊するような戦略しか打てない企業に未来なんてあるのだろうか・・・と感じてしまいます。

もちろん、この金額でも受ける職人さんはいます。でも、安い仕事を喜んでやる職人さんの腕のレベルはやっぱり良くはない訳で、良い職人さんはちゃんとした値段が貰える仕事に流れる事になり、結果的に工事不備等の品質低下を招くのではないでしょうか?美容室で例えるなら、「安く切ってよ!」って言われたら「スタイリストなりたての子なら(もしくはスタイリスト修行中の子なら)」みたいな感じ。

愚痴っても上の決定は変わらないので、この仕事を請け続けるかどうか・・・という判断の時期に来ています。請けられる仕組みが出来れば(例えば1日3台付ける物量を用意してもらえれば職人さんの日当も十分でるので文句を言わずにやってくれるかも)対応は出来るかもしれませんが、前述した通り、多少の値下げで販売量が増加するとは考えにくい為、先行きが悪い。

自分が顔を出してリフォーム業をやった方がいいかなぁ・・・なんて事を検討しています。

だって・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

量販店って結構マージン乗せてるから。

テレビCMや長期間の保証も対応しているから当然なのかもしれないですが、自分で工事をもらって来た方が、お客さんにも安く提供出来るし、職人さんも適正金額で仕事してもらえるし。

ただ、難点がありました。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺、友達からの仕事しか請けない方針だった(笑)

友達が多くないから職人さんを困らせない程度の案件が確保出来ないや。。。なんて事を考えていた一日でした。

本日は以上です。

1/3でも伝われば幸いです。

ありがとうございました。