本日は「安売り」について書こうと思ったら、前に書いたブログと同じような内容になりそうでしたので方向を少し変えて書こうと思いますが、前のブログも見てみて下さい(安売りの限界。)
物やサービスをネットで探す時、少しでも安い物を選択するというのは誰でもやります。売り手が見えていないので、「同じ商品なら安ければ安い方が良い」という考え方になります。こうなると、安さを競争するしかありません。
前回20000円まで下げられたトイレは1年経ってどうなったか?というと、工事件数(つまり販売台数)が減りました(笑)
ま、適正価格ではない商品だったのであれば売れるとは思いますが、たかだか1万円下げた程度では売れないと思っていましたし、そんな事で売上が上がるなら誰も苦労はしないし。単純な値下げほど愚策は無いなと感じます。
僕は最近、大家さんのセミナーで話したりするのですが、
家賃≦物件価値
という事をよく使います。つまり、物件のスペック(場所・間取り・設備・築年数等)よりも家賃が低くないとお客さんは申し込もうと思わない。これはその他の商品サービスでも同じ事が言えて、その商品・サービスが思っている金額と同等以下でなければ人は物を買わない訳です。
となると、何をすれば売れるのか?というと、「価格を下げる」か「価値を上げる」の2択しかありません。価値を上げるというのは、実質増量とか、グレードアップさせるやり方と、説明をしてその人自身に価値を伝えて良いものだと感じてもらうというやり方が考えられます。価格を下げるのは単純な話で値段を下げれば良いだけ。安ければ安い方が良いという消費者層には響くので購買件数は増加するかもしれません。利益につながるかは別の話ですが。
脱線しました。で、その値下げされたトイレですが、今度は15000円まで下がるらしいです。単純に交通費、材料費を抜いて、4-5時間掛かる施工費(人件費)が掛かります。バイトリーダーにでもやらせないと無理じゃないでしょうか?会社の利益なんてあったもんじゃない。
「安い」という事は良い事だと思います。無駄が省かれて良い世の中になったなと。ただ、「安すぎる」のは問題です。例えば家を建てる場合、工事代金の値下げをバンバンすると、工事会社は何かを削らないと合わなくなります。工事中、発生した廃材はお金を払って産廃業者に運んでもらう訳ですが、そのお金が捻出出来ないから壁の中に埋めてしまったりします。やっすい家の都市伝説的な常識です。火事になったらめっちゃ燃えます。
脱線し過ぎて論点がズレましたが、結局値下げを要求して自分の利益を生むという事は、誰かの利益を削るという行為です。お互いに利益になる話ならそれで良いと思いますが、度が過ぎると結局自分に返ってきます。そんな疲弊するような経済活動をするくらいなら、もっと価値を感じて貰えるように伝える事をしたりすべきだと感じます。相手にちゃんと利益のある取引が出来ればちゃんと自分に返ってくるはず。当人から返って来なくてもきっと他からでも返ってきます。少なくとも僕はそうやって商売を・・・・どんぶり勘定でやっています(笑)
本日は以上です。1/3も伝わると嬉しいです。