僕の買い物はほとんどがネットです。食べる物から旅行のお土産まで全て。唯一お店で買っているのはスーツくらいかもしれません。それが日常なのであまり気にしていませんでしたが、「便利な事」というのは実は自分達のクビを少しずつ絞めている行為なのかもしれない。そんな事を思いました。

物流が発達し、夜中に注文しても翌日午前中には届けてくれるAmazon。タクシーのように呼べるウーバー。安く泊まれるairbnb。商品、設備を持たないこれらの企業がトップシェアになるという今までから考えれば異常とも呼べるこの状態が「時代の進化」だと思っていたのですが、ふと気になった事があって考察してみました。

というのも、当社ではラーメン屋を運営しているのですが、最近ウーバーイーツと契約し、地域に出前が出来るように対応しました。ウーバーイーツとは、利用者はサイトで商品を購入、そこから我々のような飲食店に注文が入る。我々は作った商品を、ウーバーイーツと契約している個人に渡し、その個人が客宅へ届ける。お客さんはウーバーイーツに注文しているだけで、ウチのお客さんではない。当社のお客さんはウーバーイーツとなります。そして、代金の入金は海外送金。そこで思ったのは、「法人税とか日本に落ちないんだ」って事。

ウーバーの売上は3000億程あるそうです。税金の額ってどれだけあるのか考えるだけでも気が遠くなりそうですが、日本という国を運営していく為のお金が海外に流れている。つまり、その分サービスの質が落ちると言えなくもないって事。その税金で救急車何台買えるだろう、救命士が何人雇えるだろう・・・だとか。そう考えるとGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)という我々の生活に無くてはならないサービスも、全て海外にお金が流れる訳で、ドンドン自分達のクビを絞めているのではないか。と思ってしまった訳です。

昔から、我々は便利と引き換えに見えない血を流してきていた。昔は商店街に魚屋や肉屋や八百屋があった。でも、スーパー等大型店の進出により、その大型店の本部所在地に税金が落ち、仕事を追われる人が生まれ、シャッター通りと呼ばれる寂れた状況が生まれた。また、ネットの普及により、売り手と買い手が直接繋がった事により卸業者が減りお金の循環が鈍くなった。安い物を買う事で利益は減り、利益が低いから給料が下がり、給料が少ないから安い物を買う悪循環。便利とか安さとか自分が得になる消費行動が結果的に自分に降りかかっていないでしょうか。

時代の流れだからしょうがないですが、少子化に歯止めはかからず、1次産業2次産業に人は集まらず、このままいくと日本の行く末がシャッター通りになるのではないかと危惧をしつつ、本日もAmazonで買い物をし、iPhoneを操作しながらFacebookを見て、Googleドライブの中に入れているデータで事務仕事をしています。だって便利なんだもの(笑)

本日は以上です。1/3も伝われば幸いです。