住宅ローンを組む際、年収の5-7倍程度で借りるのが一般的と言われております。しかし、これを楽々クリアしていて、職業も堅くいわゆる「安全な借り手」と言える人でもローンが通らないという事態が最近起こっていると耳にしました。内容の良い人なのになぜ審査が通らないのか。今回はそんな話をします。

◇住宅ローンが通らない「とある理由」

先に結論から言うと、その不動産取引をしている「仲介業者」が問題です。とある住宅ローンでは、不動産業者のブラックリストが存在しており、この不動産業者が絡む住宅ローンは審査落ちさせるという話を聞きました。どういう不動産業者だとブラックリストになるのかというと、過去に不正のローンを申請した事があるのがポイントだそうです。「不正のローン」とは、本来住宅ローンで貸しているのに、それで投資用の物件を買って又貸ししているケースの事です。投資用物件の金利は住宅ローンより高いので、住宅ローン金利で投資が出来ると利幅が高いという訳です。

基本、こういった事態が発覚すると、ローンの一括返済を求められる等もありますが、それを越えるメリットを感じている人、そして業者がやるのだと思います。で、こういった業者がリスト化されている訳です。

◇賃貸の審査が通らない「とある理由」

当社は賃貸の管理がメインの会社です。管理物件を貸す際、「保証会社」を利用して頂き、保証会社の審査に通った方と賃貸借契約を結びます。しかし、最近どういう訳か一番付き合いのあった保証会社がことごとく審査落ちしていました。「この内容で落ちるはずがないのに」と最近不思議に思っていたのですが、本日ようやく理由が分かりました。

当社の管理物件で、滞納者ばかりを輩出し、立ち退き訴訟がバンバン行われている物件があります。10世帯の物件ですが、この2年で5件立ち退き訴訟に発展しています。その為、保証会社の収支が赤字になっている為、当社の入居者の審査を厳しくしているという話を聞きました。つまり、当社がブラックリストになっている訳です。まぁ実際保証する事を決めたのはその保証会社ですし、当社も別の保証会社に依頼して審査を通しているので大きな問題にはなりませんが、こちらに関しては当社の行動に関係なく結果的にリストに挙げられてしまっている事になります。まぁ一番の問題は滞納して逃げる率の高い物件である事と、そういう性質の入居者が目立つという事なんですけどね。

という訳で、本人の資質に関係なく、不動産業者が理由で通らないという事が理由の1つに挙げられるようです。賃貸の方は、前述の通り保証会社を何社も審査に出すので不動産業者が理由という線は薄いですが、住宅ローンが通らないのは仲介の不動産業者が理由の一つかもしれません。間違いなく審査が通る内容なのにも関わらずダメだった場合、別の不動産屋に依頼するのも1つですね。本日は以上です。1/3でも伝わると幸いです。