商品・サービスをより多くの人に知ってもらう為の方法として広告宣伝という手段があります。TVやラジオ、雑誌などのメディアにお金を払って、その媒体を見る人に訴求して最終的に購入に繋げる行為です。今ではSNSのお陰で前述のマスメディア以外にも、YouTuberやインフルエンサーと呼ばれる人達にお金を払って宣伝してもらうという動きも増えました。こういう行為はどの業界でも普通に行われています。飲食だってホットペッパーや食べログにお金を払ってお店の宣伝をしてますし、もちろん不動産業界だってお金を掛けて宣伝している訳です。

不動産の場合は主に2種類。まずは、アットホームやSUUMO等のポータルサイトに広告費を払って物件情報を載せる事。それを見てお客さんが掲載した不動産屋に連絡をして物件を見に行く、、という流れです。

もう一つは、大家さんが不動産会社に「優先的に紹介してくれ」という事で支払う広告費を支払うものがあります。空室は全国に数百万戸あります。つまり自分が所有している物件と似たような物件がゴマンとあり、自分の所有する物件の空室と似たような空室はいっぱい出ている訳で、物件がAとBとCとある時に入居希望者にどうにかAに決めてもらうように仲介する不動産屋に誘導してもらう為に払うお金、、、という感じです。「決めてくれたらいくら払う」みたいな。(一般的には家賃の半月とか1ヶ月分とか)

一昔前は物件の数がそこまで多くなかったので、こういった費用が出ている物件は少なかったのですが、今ではかなりあります。仲介手数料無料というような宣伝をしている不動産屋は、大家さんから貰える広告料が多い物件を優先的に紹介する事で商売が成り立つ訳です。金で動く不動産屋がタダで動くなんていうのはこんなカラクリです。

しかし、、、新しい物件はドンドン新築され、全国的に空き家はドンドン増え、賃貸の空室もドンドン増えている状況を考えると、広告料をバンバン払う大家さん、つまり安売りする大家さんもドンドン増えてくるんだろうなと推測します。いや、もう増えて来てます。それが良い事なのか良くない事が起こるのか、それはもう少ししないと分かりませんね。本日は以上です。1/3でも伝われば幸いです。