久々に良いネタがあったのでブログを書く事にしました。

最近、全国各地から不動産の買取依頼を頂きます。「相続した家を処分したい(お金に換えたい)」と。
しかし、住所を見ると、限界集落みたいなエリア。人口1万人もいない市町村の築古戸建て。広大な山林。。。など。

不動産なので一応、価値はある物なのですが、最近多いのが「負動産」と呼ばれる物件です。

例えば人口1万人もいないとある四国のとある町の築50年程の戸建ての買取依頼がありました。
周辺相場等を確認すると、土地ならば2-300万で売れそうな感じはあります。

しかし、

・買い手となる人がほぼいない
・古家を壊すのにお金が掛かる

という理由から、不動産業者が買い取るにはゼロ円、もしくはお金を貰って引き取る場合も少なくありません。

マイナス査定をしますと、売り手は「なんで財産なのにお金を払って引き取ってもらわねばならないんだ!」と怒るか、音信不通になる方が多いのですが、理解のある人は早めに手放すのが吉だと思います。

都会は今後も土地の値段は上昇する期待が持てますが、人口1万人の土地が脚光を浴びるのは宝くじに当たるレベルです。となると、将来ずっと売れずに保有する事になるし、その間もずっと固定資産税を支払う事になります

毎年数万円程度なので気にしない人も多いですが、芸能人の松本明子さんだって、相続した家を25年放っておいて、維持費に1800万も掛かってしまった事例は他人事ではないんですよね。

また、昨年12月より、管理不全の空き家に指定される(つまり、誰も住んでいない空き家となると)と固定資産税が6倍になってしまいます。上記の1800万よりもっと高い金額になる恐れがある訳です。それならば、50万程度払っても買い取ってもらった方が負の財産が処分出来るならマシな訳ですが、不動産を財産と思っている人は多く、また実家だったりするとなかなか手放せないなんて事もあります。

簡単に「ムダ」とは言い切るには難しいですが、相続した家が負動産であるならば、多少の損でも処分されるのが得策かなと思います。

本日は以上です。1/3でも伝われば幸いです。