企業に所属すると「研修」という物がついてまわります。会社規模が大きければ大きい程にそれは徹底され、逆に小さければ小さい程実施されない。しかし、企業が伸びていく為にはしっかりやるべきだ、という話を以前からよく耳にしていました。しかし、ウチみたいな零細企業は会社を休みにしてその時間に充てるなんていうのは結構重たい決断だったりしてました。色々理由はあるけど割愛しますけどね。

そんな事を思っていた先日、新潟で印刷業やweb制作をしている会社「株式会社ウィザップ」さん主催のセミナーに参加してきました。セミナー講師である坪井秀樹さんの話が聞きたかったので。坪井さんは、会社員から事業継承、事業継承から廃業、起業から上場までを経験されている経営者で、その坪井さんがウィザップさん新人研修を行うとの事で、ひょんな事から同行させてもらえる事になったんです。最近、仕事の依頼が雪崩のように増え、そんな暇なんて無かったのですが、前述のような事を常々考えていたし、研修を視察する事で自分のスキルアップにも繋がるし、それは会社のスキルアップにもなるし、結果お客さんに返せるかなと。仕事が1日遅くなるくらいで文句を言う人なんてウチのお客さんには要らないし……なんて事を考えて、着替えも無いのに延泊する事も決めちゃった訳です。

研修風景

さて、前置きが長くなりましたが研修で感じたのはとってもシンプルで「経営者に限らず社会人は(社会人も)ずっと学ばなければいけない」って事です。で、その機会を会社は提供していくべきって事です。

会社は必ず潰れます。10年生存率もそうだけど、一番長くても人類滅亡の時には必ず無くなる。会社員は会社に所属して守られているけども、その会社が無くなる事もある訳です。

会社は社員教育をする事で社員のスキルアップにより売上を伸ばしたいという側面がありますが、社員は上記のように「会社が無くなった時」に自分の市場価値を高め選択肢を増やす為に学ばなければならないという側面もあるという事です。

会社員として決められる選択肢は3つしかありません。1、会社での貢献。2、転職。3、独立です。説明する必要はないと思いますが、どれを選ぶにしろその成功度を高める為には学んでスキルアップしていく事がとても重要です。その機会が与えられている事をありがたいと思えるかどうかも大事なポイントです。ちなみに、僕は新卒で社会に出されるまで会社から3ヶ月の研修を受けました。お陰様で今があるとも言えます。

会社(僕)も、そして社員も学ぶ機会を作る事でお互いの為になるだろうな、という事を思いながら話を聞いた訳です。まぁそこに学ぶ姿勢がなければスキルアップも何もないんですけどね(苦笑)

受け手である社員はどうであれ、機会を提供するのが会社の役目であるならば、それどころじゃなく忙しいけど色々と出来る事はやっていかないといけないなと感じた新人研修でした。というか、結構頭の中では出来上がっているのであとは調整していくだけなんだけどもね。まずは身近な経営者から巻き込んでいこうと思います。今日はそんな感じです。1/3でも伝われば幸いです。