一昨日から不動産は買った方が良いというブログを書いてきまして今日で3本目。一昨日は、自宅は借りるより買った方が良い理由。というタイトルで、内容はその理由を書いてます。昨日は、失敗しない物件選びのコツというタイトルで気を付けるポイントを書きました。しかし、「ホリエモンは買った時点で負債になるから買わない方が良いって言ってるよ」という意見を貰ったりします。これはこれで正解だったりしますので、今回は個人的な意見になりますが、自宅は買わない方が良い人という観点でお話をしたいと思います。
◇自宅を買わない方が良い人
あくまでも個人的な意見であるという事と、もちろん当てはまらない人もいますが、個人事業主レベルの経営者は住宅ローンを組まない方が良いケースが多いです。金融機関から何かと融資をお願いしなければならない身である経営者が数千万のローンを組む事は枠を狭める行為とも言えます。
住宅ローンを組む際、金融機関は「この人は無理なく返済できるか?」という所を見ます。なので、大体年収に対して年間の支払い額が30~35%程度以下に収まっているかどうかを見ます。つまり、年収500万の人なら年間の支払いが175万以下、月の支払いは14.5万以下という感じです。経営者も同じで例えば年収1000万の経営者であれば、年間の支払いが350万以下という事になる訳ですが、会社の融資をする際、経営者は大体連帯保証人なので同じくこの枠を見る訳です。例えば、上記年収1000万の経営者が年間175万、住宅ローンの支払いをしているとすれば、余裕がある枠は175万と見られる訳でその範囲内でしか貸せない→資金繰りに困る、というような事になる恐れもある訳です。
もう一つ、ホリエモンの言う「買ったら負債になる」という考え方ですが、これは「持ち家は買い物である」という考え方です。確かに、3000万で買った家を35年ローンを組んで払い終わった際には建物に価値はなく、土地の値段1200万程度の価値しか残らない、35年で1800万を食い潰した、という考え方も出来ますし、これは間違いではありません。ただ、まぁ自分達が一生住む家であれば、借りるよりは安いし、自分の好みの家に出来るし、払い終われば価値が無くても雨風はしのげるし、住み続けられるし、死ぬ時に子供に土地(売れば資産)を残す事も出来ます。借りていればその分多く家賃を払った上で子供に貯金も残せない事もあります。それを考えればやはり買った方が良いかなと感じます。
ただ・・・そもそも、僕は家族で住む家を買った方が良いという話をしていないです(笑)
この3日間で言っているのは、単身者が結婚するまでに家を借りているよりであれば、買った方が良いという話をしています。晩婚化が進み、20代半ばで結婚する人は減りました。となると、社会人になって10年、20年一人暮らしをする率が非常に増えており、この人達が結婚するまでにマンション等を持っていれば貯蓄出来るだろう、という話です。(まぁ全体的な話で書いてはおりますが)
僕が社会人になって会社に入った時、1人だけ単身者用のマンションを買った同期がおりました。皆からはその風体から「スーパー部長」と呼ばれていましたが(笑)
スーパー部長は、22歳でマンションを買い、今年で18年です。半分以上支払いが終わっている訳です。つまり、まだ単身者です。そのマンションの価値は?というと、買った時の半値では勿論ありません。つまり、スーパー部長は、毎月の支払いを少なくしつつ、今売れば数百万の現金が手元にある「貯金」をしていた事と同じです。これで結婚して、この家を売れば現金になるし、貸せば支払い以上のお金が手に入る。先見の明があったと言えます。
まぁ日本人は家を「買い物」と思う傾向が強いので、22歳でそんな思い切った事は出来ないでしょうけど、30歳なら頭金くらいの貯蓄はしてあると思うので買ってしまった方が40歳50歳になった時により多くの現金が手元に残せる訳です。
なので、一番いいのは大学で上京する子供に中古の区分マンションを買ってあげる事です。最低4年は住むだろうし、その間の家賃は親が払う訳で、それが安く抑えられるし、30歳くらいまで住んで結婚という流れになればある程度払えている事にもなるので、売っても利益にはなりやすいです。もちろん時勢が悪いと売買価値は低めになりますがその際は貸せばいいですし。
20歳から40歳くらいまでの方はそういった事も考えて買うという選択も視野に入れると、浮いたお金で別の楽しみが生まれる事もありますよ。ちなみに、投資的価値の低い物を不動産屋に売られてしまうケースもあるので、そこら辺は信用出来る人に見てもらうという事も必要ですね。本日は以上です。1/3でも伝われば幸いです。