日本人は他国と比べてかなり保証されている。働けなくなったら生活保護という制度もあるし、会社を辞めても雇用保険がある。最低限ではあるけども生活する事が出来る訳です。しかし、そうならないようにやれる事、しておく準備があるんじゃないか?というのが今回の話です。

当社は建設業(主に内装業)もやっていますので、下請けの職人さんを結構抱えています。いつもは仕事のやり取りしかしませんが、たまに飲んだりする事もある訳で、そんな時は決まって「働けなくなる前に備えろ」という話をします。

下請けの職人というのは一人親方が多い。独立して仕事を請け負って、それなりに稼いでる人が多いが、誤解なく言い方を変えると「その日暮らし」だ。つまり、病気やケガで働けないと収入が無くなる。独立しているけども社保に入っている訳でもなく、保険に入っている人も少ない。働けている今は良いけども、老後も含め働けなくなると色々と破綻しかねない。いや、結構な人が破綻している。

そんな背景もあり働けなくなっても大丈夫な状態を作る事を強く勧めています。

例えば、組織を作る事。組織じゃなくても何人か人を雇う事、育てる事が凄く大事です。詳しく例えると、月100万くらい稼いでる一人親方がいるとします。この収入から30万程度で人を雇って育てる感じです。

これを言うと大半が「収入が減るから嫌だ」と言います。まぁ目先しか考えないその日暮らし(誤解なく)な発想ですよね。自分が死ぬまでケガも病気もせずに働けるならば良いと思いますが、無理でしょ?いや、ほぼ無理でしょ?笑

他方、人を入れれば作業効率は増すので100万が限界だった仕事が1.2~1.5倍くらいこなせるようになります。単純に収入減となる訳でもないって事です。こうやって2-3人のチームが出来れば自分に何があっても仕事を回す事が出来たりするし、体も空くかもしれないので色々な所に出向いて新しい仕事を取るような付き合いをしたりする。

そういうチーム作りが出来る職人さんはホント一握りです。自分の収入をそういう事に使うというマインドになるかならないか、やるかやんないか、俺か俺以外か(笑)

そういう事に気付く事なく日々の仕事をしてもらってるので、僕に出来る事を話して気付きをしてもらったりしています。もちろん、人を雇ってチームを作る以外にも方法はあるし、今回の話は1つの手法です。そんな訳で自分1人でやってる人は、自分が働けなくなった時の事を少し気に掛けて色々な備えをしておいた方が良いですよ。困るのは自分だけじゃないのでね。本日は以上です。1/3でも伝われば幸いです。