不動産というのは、1.物件のある場所、2.鉄筋コンクリート造、木造といった「何で出来ているか?」という構造、3.部屋の広さ(間取り)の3つで値段が決まります。つまり、商品のスペックのみが価値です。しかし、今後これが変わってくるのではないか?という話で昨日は盛り上がりました。こんにちは。ケンイチローです。

◇不動産の新たな価値

例えば、飲料水(例えばコーラ)を例に挙げてみます。350mlの缶をスーパーで買えば約100円。コンビニや自販機で買えば130円。ホテルの中で買えば150円。富士山の自販機で買えば300~500円。砂漠で喉が渇いて死にそうな時なら1万円(例えば)と「同じスペック」でも値段が変わります。スーパーは安売り、コンビニは24時間やっているという利便性、ホテルはわざわざ近くのお店まで買いに行かなくても良い手間の分の値段、富士山はそこまで運んでくる人の労力が、砂漠は・・・己の状況次第という物が通常価格の上に乗っていると考えられます。つまり、同じコーラでも場所や状況で値段が変わるという訳です。

不動産の価値は、前述した通り3つの基準が基本的な価値となりますが、例えば有名人が住んでいた家の場合、その有名人を神格化するくらい好きな人であれば高くても買うのではないか?という「個人の嗜好」が不動産に新たな価値を与えるのではないか?というのが発端です。

◇賢い子供が育つ間取り

「ペットと住みたい人専用マンション」「楽器を演奏したい人専用の遮音性の高いマンション」「賢い子供が育つ間取りのマンション」「バイク・車好きの為のガレージ付マンション」というのは以前からチラホラ見かけます。こういう「専門性の高い物件」となると、上記3つの基準だけでは測れない価値がある為、多少高くても借りよう、買おうという消費者が生まれます。

特に賢い子供が育つ間取りには興味を持ちました。まぁ2006年には書籍が発売されており、僕が起業する前からそんな物件は生まれていたのですけどね。どういった物件か?というと、

・子供部屋ではなく、リビングで勉強が環境がある

・家族間のコミュニケーションがとりやすい動線がある

・子供部屋が孤立していない

なんていうのがポイントらしいです。また、1-3歳までの教育、3-6歳までの教育、6-12歳までの教育が大事だそうで、この期間は引っ越し等、世帯の移動が無い方が賢い子供が育ちやすいのだとか。子供が小学生に上がるタイミングで家を買う世帯が多いのもこの為なのかもしれません。

また、1-6歳までの幼児教育により、子供の年収や犯罪率に大きな差が生まれている統計もある為、こういった事が計算された間取りの物件に対し、金融機関や保険会社が優遇するという気配が最近見られるようになったそうです。高い収入を稼ぐ確率が大きいから融資しても回収出来るだろう、という見方らしいです。つまり、今までの表面的な不動産の価値、借りる人・買う人の属性(年収とか職業)だけで見られていたものから、統計的な観測を融資の評価が盛り込まれる事になります。まぁまだ水面下の話のようですけど。というか、幼児教育がちゃんとされたら犯罪が少なくなるというだけでも非常に経済的ですから実施するべきなんですよ。

脱線しましたが、商品のスペックに価値がなくなり、「好き」とか「こうしたい」とか「やりたい事」が価値になっていくのだろうなという事を考えた日でありました。最後に、先日行った友人のお店を紹介しますね。

広島カープ好きが集まるお店「コイスタ

やっぱり好きな物って価値だよなぁ・・・と行ってみて思いました。本日は以上です。1/3でも伝われば幸いです。